みさとさんありがとう!な頁。  

やっと書けた!この絵を頂いた時から書きたくて書きたくて仕方なかったんです。だってこの嶋ったらすんごい犯罪的にかわいいんだもん!大好き!ありがとうみさとさーーーん!


+++ もし、隊ちょの誕生日だったら・・・ +++




「隊ちょ!誕生日おめでとうございます!ケーキ買うて来たんで一緒に食べましょ!」
「・・・・・」
誕生日・・・?ああ、今日は俺の誕生日か。

「・・・あれ?今日誕生日とちゃいましたっけ?」
「ああ、スマン。今日が誕生日だ。言われるまで忘れていた」
「あははっ、隊長らしいですわ〜っていうかボケるにはまだまだ早いですよ〜」
他の奴に言われると不快な物言いも嶋本に言われると素直に笑って聞くことができる。そして俺がボケたら嶋本は介護してくれるのだろうか・・・と思わず考えてしまった。

「しかしよく俺の誕生日なんて覚えていたな」
「そんなん、・・・大好きな人の誕生日を覚えてるなんて当然ですやん」
うわっ!自分で言っててめっちゃ恥ずかしい――そう言うと嶋本は照れながら机の上に買って来てくれたケーキを自分の分と俺の分、二つをそれぞれ皿に入れ、その一つを「はいこっちが隊ちょの分」と渡してくれた。
「昼休みに食べるには、ホールケーキはデカ過ぎるんで、カットケーキにしてみました」
取り急ぎ前祝です。ちゃんとしたお祝いはまた二人で夜にでも――と聞き漏らしそうな小さな声で早口で言われた。
嶋本を見上げると顔が真っ赤になっていた。

「・・・・・ありがとう。楽しみにしている」
ますます嶋本の顔が赤くなってしまった。


「それでは隊ちょ、お誕生日おめでとうございますっ!!」
「あぁ、ありがとう」
「それじゃあ昼休みも時間短い事ですし、早速頂きましょう!!」
嶋本はチョコレートケーキのようで、俺はイチゴの乗ったショートケーキだった。
そして俺のケーキは誕生日仕様にと気を使ってくれたのか「HAPPY BIRTHDAY」と書かれたチョコレートのプレートが後付けの為所狭しという感じで乗せられてた。きっと嶋本がケーキ屋で今日が誕生日なのでと頼んでわざわざ乗せてもらったのだろう。そう思うとケーキそのものがとても愛しいものに感じ、食べるのがもったいなくなってしまった。
とりあえず、イチゴにチョコプレートにとケーキの上がこうもいっぱいではフォークの刺し場がなく食べづらいので。まずはチョコプレートを皿の横に移動させた時だった――。

『うわっ!みつかってもた!たいちょー誕生日おめでとーー!』
  !!!
『たいーちょーー!なに固まっとるんですかー?』
・・・ケーキの上に小さな嶋本が
好き過ぎるが故についに幻覚まで見るようになってしまったか・・・
『たぁーいーちょーー!はい、あーーんしてください。あーーーん』
ケーキの上の嶋本は背中に担いでいた自分の半分くらいの大きさはあろうフォークを自在に操り、ケーキをひとかけらすくうと俺に向けて差し出してきた。
ここはありがたく頂くべきなのだろうか・・・ いや、その前にこれは幻覚なのか、現実なのか…それともこれも嶋本からの誕生日プレゼントの一つなのだろうか??
大きな嶋本は俺の横で「やっぱケーキは旨いわ〜」と言いながらケーキを堪能している。

「・・・嶋本」
「ふぁい、なんれすか?」
「食べている所すまないが・・・これは何だ?」
「これって?・・・ブフッ!!なっ、なっ、何ですかコレはぁーーっ!?」
「いや、それは俺の方が聞きたかったんだが、嶋にも覚えがないのか」
「覚えも何も…っていうかええっ!これって、おっ、俺ですよね??うわぁッッ!しかもこっ、こっち見たっ!」
動いてるっ!コレ動いてますよっ!一体何なんですか!?――と。嶋本なら何か知っているかも、と小さい嶋本が乗っているショートケーキを見せてみたが、どうやら嶋本が用意した演出の一つではなかったようで、嶋本自身も今まで見たことないくらいに大きく目を見開いて驚いている。
「そうか・・・嶋本にもわからないのか」
「わからないのか・・・って隊ちょ、何でそんな冷静におれるんですか!?」
いや嶋本にも見えてる時点で俺の幻覚ではないという事がわかったので少し安心した。俺もついにボケが始まったのかと少し焦ったからな――というと混乱続行中の嶋本に「安心するポイントが違いますから!」と突っ込まれてしまった。

『たぁーいーちょー!俺を無視せんといて下さいよ〜!ほらケーキ!食べてくださいよ〜!』
とケーキの上に乗っかっている嶋本は俺に向けてケーキの刺さったフォークをめいいっぱいという感じで差し出してきた。
「おっ、お前一体何なんや?」
『何なんやとは失礼やな!俺は嶋本や!!お前には用はないんじゃ!俺はたいちょーにケーキを食べさせてあげるんやから邪魔すんな!』
嶋本がケーキの上に乗るミニ嶋本に問いかけると、ミニ嶋本はやはり自分の事を嶋本だと名乗った。そして小さくても嶋本だけあって威勢のよさは大きい嶋本に引けをとらない。
謎は解決しないが、大きい嶋本と小さな嶋本が口論を繰り広げている。何とも微笑ましい光景だ。嶋本に弟がいたらまさにこんな感じだろうか…。

『たいちょーー!早く食べてくださいよ〜腕が疲れてきてもた〜』
「あぁ・・・すまん」
小さな体で体と同等大のフォークを持ち上げつづけるのはやはり疲れるようで、ミニ嶋本が腕の痺れを訴えてきた。

『はい、あーーんv』
   パクリ
『どないですか??美味しかった??』
「ああ、素晴らしい味だ」
『よかった〜それじゃあもう一口っ・・・っあああっ!!』
   ペチャ
「「あっ・・・」」
ミニ嶋本がフォークでケーキをまたすくおうとした時、横にあったイチゴに足を引っ掛けてしまい、盛大にこけてしまった…

「・・・・・大丈夫か?」
俺と嶋本はショートケーキの上で盛大にこけ、見事なまでに思いっきり顔からケーキに突っ込んでしまったミニ嶋本がなかなか顔を上げないので心配になって声をかけた。
『・・・っぷはぁーーーっ!危なかった〜!窒息死するか思た!』
   !!!!
盛大に顔面からこけたミニ嶋本が顔を上げると、
・・・これは表現してもいいのだろうか?顔の至る所についた生クリームが別のものを連想させ、目のやりどころに何とも困る状態になっていた。
『うわぁ〜もうクリームでベチャベチャになってもた〜』
「なっ、なっ、なっ・・・」
俺の横で大きい嶋本がわなないている。
「嶋本・・・」
「はっ、はい、何ですか?」
「このミニ嶋本がこけたのはわざとなのだろうか?そしてこれも誕生日のプレゼントの演出の一つなのだろうか?」
どう見ても誘われているようにしか見えないのだが・・・
「ブッ!!えっ、演出なわけないでしょっ!こんなっ!はっ、ハレンチなっ!!」
嶋本の声がいつもよりすこし高く裏返っていた。しかもハレンチという単語自体久しぶりに聞いた気がする。・・・嶋本、顔が真っ赤だぞ。
そして、ケーキの上で顔に付いてしまったクリームを手で拭っては手についたクリームをペロペロとなめていたミニ嶋本を大きい嶋本がむずっと右手で掴み取るなり、左足のポケットから手拭いを取り出し、容赦なくゴシゴシとふき取り始めた。
『なっ、んぐっ、何すんねんー!いたっ、痛いわー!』
「うっさい!だまれ!小さいくせに俺の隊ちょを誘惑すんな!ドアホ!」   ゴシゴシゴシ!
『虐待やぁ〜〜!んぷっ… たっ、たいちょー!助けてぇ〜〜!』


おわり☆



後半部は「この嶋ったら誘い受けじゃないですか!」とイラストを頂いた時にメールしたら「バランス崩して頭から突っ込んだらベタで完璧ですか!?」とお返事頂いたのでそれもガッツリ盛り込んでみました!ベタ万歳ですよ!みさとさんナイス!素敵!私もベタ大好きですっ!!
書いてて楽しかった〜〜!みさとさんトコの嶋は隊ちょ大好き全開だからもう書いててかわいいのなんのって!!その可愛さを少しでも表現できてたらいいんですが…ドキドキ
で、このSSの掲載許可をとまずみさとさんにお送りしたら、お礼のはずがまたお礼をもらっちゃった。ケーキに突っ込んで浮上したプハァー!な嶋を写メしてくださったですよ〜〜!かっ、かっ、かわいい〜〜〜!!書いてよかったよぉ〜〜〜(嬉泣)みさとさんありがとうございましたぁぁ〜〜!!
☆みさとさんから頂いた素敵イラストの大きい版はコチラ☆




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