66話より
シマ的ベストプレイス


「俺がしっかり監督しとくから一人も脱落させんぞ!!死んでもゴールさせたる!!いいな!?」
ってヒヨコの方見たら、オイッ!!
「人の話は最後まで聞けぇ!!」
こいつら・・・こんなんでホンマ大丈夫なんかい…
黒岩さんも隊長もヒヨコ甘やかしたらあきませっ・・・!!

って、たっ、隊長が足開いて座ってはる・・・!!!

ドキドキドキドキドキドキドキ・・・・・・
おっ、落ち着け〜、落ち着け自分。
あれは隊長の普通の座り方や。普通の。
別に俺の為に開いてくれてるわけとちゃうはずやで。
そ、そうですよね、隊長・・・  チラッ
って隊長の顔を見たとたんバッチリ目が合ってもた!
っていうか隊長めっちゃ俺の事ジーーッと見てるんですけど… 

・・・・・ピク、ピクピクッ

アッ、アカン…ここは家とちゃうねんぞ。落ち着け自分…
隊長と目はめっちゃ合うけど、隊長がこんな所でそんな事考えてるはずないやろ!

ドキドキドキドキ・・・

「嶋本」
「はっ、はい!」
いきなり隊長が俺を呼ばれはった。
そして更には、
 ポンポンッ
と両ももを叩いて手招きされてもた。

 !!!!!
本気ですか!?
動き出せず固まってしもた俺を催促するかのように「嶋本」と再度柔らかくて低いよく通る声で呼ばれる。

「明日防災基地に08:00集合!!」
「はいっ!!」
「わかったらお前らはよ帰れ!今すぐ帰れ!!直ちに帰れ!!そして明日の行軍に向けて無い知恵しぼって作戦でも練ってこい!!」
「はいっ!!ありがとうございました!失礼しますっ!!」

何か急ぎの用でもあったのかな?
教官めっちゃ俺らを帰らそうとしてたよな。
ホビットのくせしてこの後デートでも控えとるんかね〜〜
と急変した嶋本の態度の不自然さを口々に言いながらヒヨコ達は部屋を出て行った。

そして、残ったのは真田と黒岩と、嶋本。

・・・・・ヒヨコらは無事帰らせたものの黒岩隊長が残っとる。
さすがにあの黒岩隊長を追い出すわけにはいかんし…
と思ってチラッと黒岩さんを見たら、
嫌な笑いを浮かべてこっちを見てはるし!!

ドキドキドキ…

「HAHAHHA〜!嶋本もホンマ真田大好きッ子になってもたな〜〜!」
そう言って黒岩隊長はローマ字で笑い続けた。
「なっ!何言ってるんですか!?」
ホンマいきなり何言い出すんですか!!
「お前を育て上げたお父さんとしては少し悲しい気もするが、娘の恋路を邪魔するわけにはいかんな!HAHAHAHA〜!」
お父さん!? 娘!? !!!
「では、お父さんはこれで退散するとしよう。真田、娘をヨロシクたのむ。ごゆっくりな〜〜 HAHAHAHA〜!!」

豪快な笑いを基地に響かせながら黒岩隊長は出ていかはった…

うわ〜〜後で絶対からかわれる!
っていうか隊長もなに「はい」って答えとるんですか!!



「嶋本」
「はっ、はい!」
「早くここに来い」
そういって隊長はまた両ももをポンポンと叩いた。
もうこのだだっぴろい基地には俺と隊長しかおらへん。

「・・・・・は、はい」

   ポスッ・・・

って俺何素直に従っとんねん!
誰もおらへん言ってもここは基地やっちゅーのに!
それもこれも全部隊長が足開くから悪いねん!不可抗力や!!俺のせいとちゃう!!

・・・でも、やっぱこの態勢が一番落ち着く。
ここから隊長の顔を見上げるのってすっごいスキやねん。俺が見上げたら隊長は絶対俺の方を「何だ?」という感じで俺を見てくれるから。その時の顔がめっちゃ優しいから、意味もなく何度も見上げたくなってまうねん。
こういう時だけはホンマ小柄の特権!って感じで嬉しくなるわ。

「隊長・・・」
「うん?何だ?」
ほら、また。ちゃんと俺を見てくれる。

「これからはあまり足・・・開いて座らんといてください」
「・・・どうしてだ?」

「・・・その、あのぉ〜・・・つい部屋での癖が・・・」
「??」
「いつも部屋におる時は隊長とこうして座ってテレビみたりしてるやないですか。そやから、つい・・・条件反射で俺も座りとぅなってまう・・・」
「パブロフの犬状態だな」
「!!そんなっパブロフて!隊長酷いですよ!!俺をこんなにしたのも全ては隊長なんですからね!」
俺のせいとちゃいますよ!隊長の責任ですよ!ちゃんと責任取ってください!――って恥かしさのあまりわけわからん責任転嫁をしてしもた。
が、

「そうだな。じゃあ責任とって、いつも部屋でこの後にしている事もちゃんとさせて頂くとしようか」
!!!
「そっ!それは!!けっ、結構ですっ!!」
隊長ならホンマにやりかねん!
「遠慮はいらんぞ、黒岩さんも『ごゆっくり』と言ってくれたではないか」
「『ごゆっくり』て…それが余計に怖いんですけど・・・」
こんな所で誰がごゆっくり出来るねん!明日からここで仕事できへんっちゅーねん!
っていうか黒岩さんのことや!!話のネタにまだ基地の事務室とかで俺たちがいつ出てくるか仕事しながらチェックしてそうや!!
うお〜〜何て言えば隊長諦めてくれるんや〜〜!って俺がグルグルしとる間にも隊長の手がうっ、動いてるんですけど!!
「隊長!!」
「うん?何だ?」
「おっ、俺っ!ここでごゆっくりするよりは、早く家に帰って、家で隊長とごゆっくりしたいです!!それの方が絶対エエと思いますよ!!」
「・・・・・そうか、それもそうだな」
「そうですよ!」



「じゃあ早く片付けて帰るとするか」
「はいっ!」



おわり☆


あのチャでも盛り上がった隊長の大股開きプレイスにシマを座らせてみました。笑
結局何が言いたかってんなお話ですが、ただ単にシマに座らせたかっただけです。それだけです。だからその前後なんてどうでも・・・(オイッ!)
絵で書きたかったけど自分の絵じゃショボイし全然萌えれないので文にしました。(誰か絵で書いて下さひ…あの大股の間にシマが座ってる絵を…)もっといろいろさせたかったけど、さすがにこれ以上はシマが耐えれないと思うのでここまでにとどめておきました。



モドル