72話より |
貴方と二人で夜明け(前)のコーヒー飲みたいな |
「あー いたー!!お――い!!俺だよ!!」 あれっ?気付かない?? せっかく温かいコーヒー買って待ってたのに・・・ っていうかタカミツもいたんだ。 ヒロしか見えてなかったよ。 はははっ んじゃこのコーヒー、ホントは俺とヒロの分だったけど、タカミツにも分けてあげないとね。 「お――い!!二人とも〜〜!温かいコーヒーあるよ〜〜!走りながらでも飲んで頑張ってね――!! えいっ!!」 と星野はその場から反対側の路肩を走る二人に向かって、まずは一つ目の缶コーヒーを投げた。 ゴツッ!! バタ――ン!! 「うわっ!タカミツ!!何じゃ!いきなりどないしたんじゃ!!大丈夫か――っ!!って缶コーヒー!?」 目の前で突如勢いよく倒れたタカミツに驚いたその後方を走行中の大羽は慌ててタカミツに駆け寄った。 思いっきり白目をむいて気絶しとる・・・ 一体何があったんじゃ!? とわけわからなかった大羽だが、ふと足元にコロコロコロと転がってきたまだ中身が温かそうなコーヒー缶に気がついた。 「あ〜〜ゴメンゴメン。当たっちゃった〜〜」 突然後ろから聞き慣れた、そしてこの場にいるはずのない声が耳に飛び込んできた。 「!! 星野っ!? おっ、お前、当たっちゃった〜ってコレ投げたんお前か!?」 「えへへっ、まさか当たるとは思わなかったから。ちゃんとヒロの分もあるよ」 ほら、心配しなくても大丈夫だよ、と言う風に全く悪びれる様子もなく星野はいつもの満面の笑みでもって大羽にもう一本のコーヒー缶を差し出した。 「俺の分も・・・っていうか、まさかお前、俺にも缶コーヒー投げる気やったんか?」 「だってさっきから声かけてるのに二人とも立ち止まってくれないんだもん。温かい内に飲んだ方がいいと思ってね」 投げなきゃ気付いてくれなかったでしょ。と笑顔で答える星野。 すまんタカミツ。先にお前が当たってくれたお蔭で当たらずにすんだ・・・ 「あ〜〜タカミツよっぽど疲れてたんだね。気持ちよさそうに眠ってるよ」 「お前が眠らしたんじゃろ!!」 あははっ、そうだった〜〜〜とこれまた笑顔の星野。 「えへへっ。んじゃタカミツが起きるまでヒロもちょっと休憩しなよ。どうせこのままタカミツ放って先に行く事もできないでしょ。」 ねっ、と大羽の人柄を熟知した星野が「休憩決定ー♪」とルンルンでその場に座り込み、大羽は隣に座るようにと促した。 ・・・お前…最初から俺と休憩するつもりでわざとタカミツに当てて眠らせたんとちゃうか・・・ と思ったが、この調子だと笑顔で「あはっ、バレちゃった?」とか言われるのが安に想像でき、そんな星野がちょっと怖く星野との休憩に黙って従う大羽だった。 |
疲れきった痛々しい大羽を休憩させる為なら多少の犠牲も厭わない笑顔が素敵な星野君が大好きです。(タカミツごめん。でもある意味タカミツも休憩できたよね。by星野君) そして救急救命士のタマゴらしくこの休憩中に大羽に神業のようなテーピングを施してあげて足を少しでもましにしてあげて欲しいです。そしたら大羽は「星野が神様に見えるぞー!」と無邪気に喜んでくれるはず! あーーん!星大好きですよーー! 星野君髪が伸びてまた一段とカッコよくそして可愛くなっててもうどうしような感じですよ〜〜〜!! |