HAPPY BIRTHDAY★


今日は大好きな大好きなヒロの誕生日!
俺は前日の2355からヒロの部屋の前で時計を睨みつつ無言で待機。
そして0時丁度。
ヒロの部屋に飛び込んだ。
もちろん鍵はお互いに合い鍵を持ってるから問題なし!
バン!と部屋に飛び込んだ瞬時にまずヒロを探す。丁度布団を押入から出そうとしてたヒロを発見!俺は抱きついた!

「ヒロ誕生日おめでとーー!」

   ガバッ!


「なっ、なっ、うわあーーっっ!」

  ボフン!

俺の不意打ちの飛び込み抱きつきに踏ん張りがきかなかったヒロもろとも俺達は丁度ヒロが持ってた布団の上にダイブした。

「っつあ〜〜!ほっ、星野!ワレ!いきなり何しよるんじゃ!新手の嫌がらせかっ!」
「ごめ〜ん。つい力が入っちゃった」
   えへへっ
えへへっとちゃうわこのぼけっ!とおでこをゴチッと小突かれた。いててっ

「で、何か用か?」
えっ?
「あれ?・・・今日、ヒロ、誕生日だったよね??」
違った!?
「ああ、そういや今日が誕生日か。」
と今気付いたかのようにカレンダーをちらと見ながら呟いたヒロ。もしかしなくても自分の誕生日なのに忘れてた?もうヒロったら反応薄すぎだよ〜もっと驚いてくれなくちゃ!こっちが間違ったかと逆に驚いちゃったじゃん!
「ヒロの誕生日は誰よりも先に、一番におめでとうって言いたかったんだ」
この感じじゃ間違いなく俺が一番におめでとう言えたよね!へへっ
「ワレはいつもマメじゃのぉ〜」
そう言ってヒロは少し頬を赤らめた。
うわっ!可愛い!可愛いっ!ヒロ照れてるよ〜!
そんな可愛いヒロ見たら抱きつきたくなっちゃうじゃん!
って実は、さっき布団に二人してダイブしたままだから抱きつき体勢のままだったり。えへへ

「改めて。ヒロ誕生日おめでとう」

   チュッ

俺はヒロの頬についばむようにキスをした。
何故頬なのか。
それは明日(というか今日)のヒロは早朝から訓練だと聞いてたから。今本格的にキスしちゃったらキスだけじゃすまないのが目に見えてるから。我慢我慢…夜まで我慢だ俺、ってわけで頬にキスがギリギリライン。

「そがあなもう祝ってもらう年でもないけえ」
とはにかむヒロ。
「何言ってんの!俺達が出会ってから初めてのヒロの誕生日なんだよ。ヒロがこの世に生まれてくれてきてくれてたおかげで俺はこうしてヒロに出会える事ができたんだから!祝わずにおれないよ!」
俺は力説した。するとヒロは恥ずかしいような、それでいて少し呆れた感じで、
「ワレはようそげな恥ずかしいセリフをペラペラ言えるのお」
と俺の鼻先をむぎゅっとつまみながら言った。
「へへへっ」
俺の胸の中にある思いが少しでもヒロに伝えられるのならどんな恥ずかしいセリフだっていくらでも言える。

「これからもヒロの誕生日は、こうして二人でお祝い出来たらいいな」
俺が言うとヒロも小さい声だったけど「そうじゃのぉ」と言ってくれた。



   HAPPY BIRTHDAY HIRO ☆



【終わり】












  終わりと見せかけて雰囲気ぶっ壊しな続き ↓ 


「あっ・・・」
「ん?どないしたんじゃ?」
「ヒロが生まれてきてくれたから俺達が出会えたって事にも勿論感謝だけど…」
もっと大切な事に気付いちゃった。
「??」
「ヒロのお父さんとお母さんが致してくれてなかったらヒロが生まれてなかったわけで・・・」
  ブフッ!
「そう考えたらむしろヒロのご両親に感謝すべき?!」
「なっ、何アホな事抜かしとんじゃ!」
「いや、待てよ。その前にご両親が出会ってなかったら致す事も出来なかったわけでまずはご両親が出会ってくれた事に感謝すべき・・・だよね。っていうかヒロのご両親がこの世に生まれてなかったら出会う事もなかった訳でまずはご両親が生まれてきた事に感謝すべきで・・・」
「ちょっ、ちょっと落ち着け・・・」
「となるとまたそれぞれのご両親が致してくれた事にも感謝しないといけないわけで・・・あああっ!もうどこまでさかのぼって感謝すればいいのか判らなくなってきたよ〜!」
「そんなアホな事考えんでも・・・」
「何言ってんの!ヒロが生まれてきた歴史なんだよ!めっちゃ真剣に考えるよ!」
「ワシには我の考えが判らんわ・・・」
「う〜〜ん・・・」
「細かく言っとったらキリないで。もうそこそこでええじゃろ・・・」
   !!
「ヒロそれだ!」
「はぁ!?」
「細かく感謝してたらほんとキリがないもんね!だから全部ひっくるめて大羽家の歴史に感謝だよ!御先祖様に感謝!広島に向かって万歳三唱!うん!それがいい!ヒロ誕生の礎を築いてくれた大羽家の御先祖様ありがとうだよ!ほら万歳するよ!ヒロ立って!早く早く!」
「・・・もう勝手に好きなだけ祝ってくれや」

「ばんざーい!ばんざーい!大羽家御先祖様ばんざーい!ヒロを生んでくれてありがとー!ばんざーい!ほらヒロも言って!」

「何でワシまで・・・」
「ほら早く〜」
「ば、ばんざ〜い・・・」
 

【終われ】



もうヒロの事ならアホな子になれる星野君が大好きです。
そしてそんな星野君に愛想をつかしてるようでちゃんと付き合ってあげる大羽がたまらなく大好きです。
なぜ誕生日ネタか・・・実は数ヶ月前に某様の誕生日当日に送りつけるべと書き始めたのですが当日書き終える事ができずそのままずるずるお蔵入りしてたネタです。だから誕生日話でした。






モドル