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オシメグ
「メグル、芸人への道」




芸人への道



「一念発起してやらんばオッシーイメチェン計画は実行できんばい!」
「んあ?一年勃起?」
「なっ¥≠※≠!!」
「う〜ん…もう年だからな〜さすがの俺でも一年勃起は難しいな〜あと五年若けりゃまだなんとか…」
「ちっ、ちごとるばい!」
「んあ?」
「漢字も発音も全てがちごとるばい!一念発起!いちねんほっき!誰がそっ、そがん一年もっ!!ハッ、ハレンチな!」
「え〜そうなの〜?」
「何!?そがんつまらんそうな顔」
「だぁーって、いつも下ネタ禁止禁止言ってるバンちゃんがいきなり下ネタ発言したから「おおっ!」って思ったのにさ〜。つまんね〜よな〜」
「やけん下ネタ発言なんてしてないから!オッシーが勝手に聞き間違っただけやけん!」
「しかしバンちゃんはまだお笑いっちゅーもんがわかってねーお子ちゃまだな〜」
「はぁっ!?」
「聞き間違いなんてノリツッコミする絶好のチャンスなのに」
「?」
「相手が聞き間違って「一年勃起?」と言ったらすかさず『そうそう一年勃起!栄養ドリンクどんだけ飲まなアカンのやろな〜その前に身がもたんで…って違うがな!!』って一度相手のボケに賛同しておきつつ途中でツッこむ!これくらいサラリと出来るようにならね〜とな〜」
   特救では生きていけねーぞ〜
「そがんこつ特救と何の関係もなか!必要もなか!」
「ふ〜ん・・・さては自信ないんだ」
  ニヤリ
「はぁっ!?」
「バンちゃんノリツッコミできる自信がないからそんな事言うんだ。そっか〜バンちゃんにも出来ない事があったんだな〜」
「それは聞き捨てならんったい!乗りツッコミなんてレベルが低すぎて言う気にもならんかっただけったい」
「じゃあバンちゃんもノリツッコミ出来るんだ」
「当たり前ったい!」
「んじゃ今度俺がボケた時はノリツッコミしてもらおうかな」
「よかよ。それくらい朝飯前ったい。オイの見事なノリツッコミば聞いて腰抜かさんよう気をつけるがよかよ!」


次回、盤の「芸人への道〜修行編〜」に続く!?





芸人への道〜修行編〜



どうしよう・・・
売り言葉に買い言葉でつい出来ると言ってしもうたけどノリツッコミってどうすればよかやろ。
あん時オッシーがしたノリツッコミば例にすると、まず相手がボケた瞬間ば見逃すことなくノらないけなかわけで・・・
ってそそがん事芸人でもなかけん出来るはずなかよ・・・
無理!絶対無理!
ばってんオッシーにやっぱり出来ませんってゆうなんて屈辱すぎて絶対言いとうなか!

なんとか特訓ばして・・・

!!

そうだ!



「はぁ!?俺にノリツッコミを教えろだと?」
「シーッ!軍曹ば声大きかよ!」
  キョロキョロ 
ふぅ〜〜。

「で、何でノリツッコミやねん」
「いや、それはちょこっと訳ありで…オイのメンツにかかわるっちゅーかいなんちゅーか…」
「詳しくは言えんてわけか」
「あっいや、その…」
「じゃあ俺よりもお前んトコの隊長さんの方がノリツッコミは上手いから押尾さんに教えてもらえや。お前が頭下げて頼んだら喜んで教えてくれるぞ」
「それやとアカンのです!オッシーばギャフンと言わすために特訓・・・あっ…」
「ほぉ〜〜。ギャフンねぇ〜。そこまで言ったら全部聞かせてもらおか」

・・・・・・・。
「・・・・オッシーに告げ口せんといてよ」


         ☆☆☆

ッブハハハハッ!アホや!お前!アホや思っとったけどまさかここまでアホやったとは!出来もせんもん出来る言うてまうなんて、ほんまアホ以外の何モンでもないわ!ギャハハハハッ」
「そがんアホアホ言わんでも。やってオッシー人のことお子様やてバカにするんやもん」
「それで売り言葉に買い言葉か」
「・・・・」
それがお子様やゆうんや。
「お前もたいがい押尾さんに踊らされとるな〜」
「そがん事なか!」
いや十二分に踊らされまくりやろ。おちょくりがいがあるって楽しんでる押尾さんが目に浮かぶわ・・・
「それより教えてくれるの?くれんの?」
「ん〜〜じゃあ勉強会兼ねて今日の夕飯おごってもらおか。そやな〜今日は焼肉な気分やな」
「・・・わかりました。そんかわりちゃんとノリツッコミ教えてくれんね」
「はいはい」

「そや石井」
「はい」
「なんで俺に教えてて言いに来たんや?」
「?何でって軍曹ば関西人やけん」
「そっかそっか〜、関西人やからか。そうやな、関西人はみんな漫才師やからノリツッコミなんて標準装備やもんな〜ってそんな訳あるかい!
ボカッ!
「ったぁ〜〜!」
「だいたいな!世の中の関西人認識は間違いまくりやっちゅーねん!関西人がみんな漫才師のはずないやろ!そんな街あったら町じゅうで漫才トーク開催でキモすぎるわ!ちゃんと俺みたいなクールで知的な関西人もおるっちゅーねん!」
ボカッ!
「ったぁ〜〜!なっ、何ね!?」
「アホか!人がせっかくボケたってんからそこをすかさずツッこんでこんかい!」
ボカッ!
「すっ、すみません!!」
しもた!軍曹ばスパルタやったと忘れとったばい!!
っていうか軍曹のボケにツッこむなんて怖くて出来んばい!!

「・・・あの、やっぱ軍曹、今晩は・・・」
「ああ!?」
「いや、何でもなか。よろしくお願いします」
「おう!やるからにはビシバシいくで!」


次回、盤の「芸人への道〜特訓の成果編〜」に続く!?




芸人への道〜特訓の成果編〜



「さぁ、オッシー!いつでもボケてよかよ!」

「は?」

朝出勤して基地で他の隊員といつものごとく詰め将棋をしている押尾を見つけるなり、メグルは着替えもそっちのけで押尾につめよった。

「さぁ、早く!早くボケてくれんと話が進まんね!」
押尾の相手をしていた隊員は話が見えずメグルと押尾やりとりを不思議そうに見ている。

「・・・・バンちゃん、それってプロポーズ?」

「はぁ!?」

メグルのあまりの声の大きさに基地にいた他の隊員達も「なんだ?」と振り返る。

「だって俺にボケろボケろって。それって『オッシーがボケても俺が介護してあげるから安心してね。おじいちゃんになってもずっと一緒にいてあげるからね』って意味のプロポーズなんだろ」

「!#*+\!%!$=<%=#!!!」

「もう、バンちゃんったら人前でプロポーズだなんてダ・イ・タ・ン

「ちっ、違うばい!」

「わかってるって。今更照れなくてもバンちゃんの気持ちはバッチリ伝わってるって

「だから全然伝わってないって!ボケはボケでもボケ違いばい!!」



はぁ〜〜・・・・そこでノリツッコミせんでどないすんねん。
やっぱ石井が押尾さんを負かすなんて無理な話か。
まぁ最初から結果は見えとったけどな・・・
それにしても、昨日の極上特選焼肉はうまかったな〜〜〜



【おわり】




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