+++たいちょうかんさつ日記 ■番外編■ +++ |
交換日記!! (7) ++ 再開宣言編 ++ |
「・・・ひよこの研修はもう終わりなのか?」 「はい。言ってませんでしたっけ?残るは検定と100km行軍のGWだけです。これでやっとひよこから解放されると思たらめっちゃ嬉しいですよ〜〜」 そう言いうと同時に頭ん中に語るも涙な4ヶ月間が走馬灯のごとく駆け巡り、同時に本気で目頭がジーンと熱くなってもた。 自分…、この4ヶ月間ホンマよう頑張ったよ。 ん? 「・・・・・」 「隊長、どないしたんですか?」 何や?隊長が難しそうな顔をしてはる。 そして俺の顔を見るなり、 「それは困る。それでは嶋本の訓練を受ける事ができない」 あぁ。 「そういえばそうですね…もうリペ降訓練終わったら終了ですもんね。っていうか隊長、訓練に参加するて言われてたアレ、本気やったんですか?!」 「当たり前だ。俺はいつでも本気だ。せっかく高嶺からリペ降さえ我慢すれば次の訓練に参加していいと許可を貰ったのに…」 この前日記にそれ書かれてましたよね。高嶺さんが許可出したって…その事実にめっちゃ驚きました。けどよう考えたら高嶺さんはひよこの訓練がリペ降で終了と知ってはったから(あるはずない)次の訓練に参加していいと隊長に言われたんやろか? 真相はわからんけどもしホンマにそうやったら確信犯ですやん。高嶺さんって黒・・・? 「――もと、嶋本。」 「あっ、はい!」 スンマセン!ボーッとしてました。何ですか?? 「あと一週間、ひよこの訓練を延長しろ」 「はぁっ!?」 「そうすれば俺も今度こそ参加できる」 「参加できる、て隊長!一週間延長てもうその後の予定全部決まってるんですからそんないきなり無理ですよ!周りににも迷惑がかかりますし…そんな事できませんて!」 もう隊長いきなり何思いつきはるかな〜〜〜 隊長の爆弾発言は今に始まった事とちゃうけど毎回ホンマ心臓に悪すぎますよ! 「やはり無理か?」 えっ?? いつもなら押して押して押しまくり、人の話なんて聞いちゃくれねぇで有名な隊長が今日は珍しくも俺の意見を聞こうとしてくれてはる。ちょっとビックリしてもたで。こういう時の隊長が人に意見を求めてきはるなて普段なら絶対ありえへんことやし。 やっぱ言ってはみたものの一つ予定を変更するとその周りの予定にも全部影響が出てくる事をちゃんと分かってくれてはるんや。 やっぱそこは隊長や。ちゃんと周りの迷惑も考えてくれてはる。 隊長・・・ちょっと見直しました。 「はい、俺の力では予定を変更するのは無理です。せっかく楽しみにしてくれてたのにすんません。また来年に…」 「そうか…。やはり嶋本では無理か」 「は、はい… ?」 ?? 嶋本では?? 「分かった。では俺が直接基地長に掛け合ってこよう」 なっ!! 「直接て、隊長本気ですか!?」 「あぁもちろん本気だ。嶋本で無理なら直接俺が進言しよう」 「いや、確かに俺が言っても無理やと思いますけど、かと言って隊長が進言されたとしても絶対無理ですて!」 お願いですから隊長もう諦めてください!! 第一、基地長に何て言いはるつもりですか!『嶋本の訓練が受けたいのでひよこの訓練をあと一週間延ばして下さい』って言うおつもりですか?そんなんが通るはずないですし、しかも理由がアホすぎますやん! 隊長が諦めてくれるのに期待してみたけど… 「無理かどうかは言ってみないとわからないぞ」 アカン…、 隊長いつもの無表情やけど、まわりのオーラが…めっちゃキラキラしとる。 進言する気満々のオーラに満ちまくっとる… もう俺には止められへん… 「善は急げだ。今から基地長室に行ってくる」 善は急げて…これのどこが善なんですか… やっぱ今日の隊長も押して押して押しまくり、人の話なんて聞いちゃくれねぇいつものノンストップ隊長やったんや… ちょっとでも見直した俺がアホやった… 「ご健闘祈ってます…」 ・・・いや、ご健闘せんといて下さい… ++++++++++++ 「嶋本」 あっ隊長が戻って来はった。 って基地長室に行ってからまだ五分と経ってない所を見るとやっぱアカンかったんやな。 隊長恥かきに行っただけになってもたんや… ちょっと可哀想かも。…ご愁傷様です。 「隊長、やっぱアカ…」 「喜べ嶋本!一週間の訓練延長に許可が下りたぞ!」 えぇっ!!! 「基地長も全面協力してくれるそうだ。」 なっ!何で!? 「一時はどうなることかと思ったがこれでやっと嶋本の訓練を受けれるな!」 「許可下りたって…ホンマですか??」 「あぁ」 「何て進言したらこんな無茶な案に許可下りるんですか!」 「明日から忙しくなるぞ。あっ嶋本明日からの訓練の内容は任せるから大まかな訓練予定が出来たら一応基地長にも報告しておいてくれ」 「あっ、はいわかりました。って隊長!!そうじゃなくて!」 テキパキ指示出されたから思わず返事してもたやん! 「何だ?まだ他に質問があるのか?」 「質問て…ありまくりですよ!だいたい何て基地長に進言されたら一週間もの訓練延長に許可が下りるんですか!それに一週間て、隊長まさか一週間みっちり訓練に参加なさるつもりですか!その間の隊長業務はどうするんですか!それにっ…」 「嶋本…」 「あ、はい…」 「……こまかい事は気にするな」 !! 今隊長、明らかに説明が面倒でカットしましたでしょ!! 「こまかい事てそういうレベルちゃいますて!全然説明になってませんて…って隊長!どこ行きはるんですか!まだ話は終わってませんて!隊長ぉ〜〜!」 -------------------------------------------- 嶋本へ ○月△日 一時はどうなる事かと思ったが、訓練を1週間延長させる事が出来て本当によかった。 しかも当初の予定なら訓練へ参加出来るのは1日だけだったが、それが1週間も参加 できる事になり本当に嬉しい。 明日からの1週間はヒヨコに戻った気分で訓練を受けるとしよう。 嶋本も俺を隊長と思わずヒヨコと同等に扱ってくれていいから俺に気を使わずいつも 通りの訓練を行ってくれ。 明日からが本当に楽しみだ。 真田 -------------------------------------------- |
もし再開を待って下さってた暴走隊長好きなお方がいらっしゃいましたらお待たせ致しました。 これから交換日記再開します。 1週間訓練延長することにしました。笑。どんな訓練になるか分かりませんが(オイ!)少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。 |