高尾ともこ様から素敵星大SSを頂きました!うれしい〜!
もう星野君と大羽がめちゃくちゃ可愛かったので、そのお話のその後の話を恐れ多くも書かせて頂きました。
まずはともこさんのお話からお読みください。
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大羽からもらった赤色の星型ステッカー。
これって『大羽色に染められた俺』ステッカーなんだ。
そう言ったら「そがあな意味で赤にしたんとちゃうからな!」と顔を真っ赤にして激しく否定してくる大羽。
うんわかってるよ。たまたま偶然。もし最初からそんな深い意味があったら大羽の性格からして恥ずかしくて渡せるはずないもんね。俺の勝手な解釈だけどとにかく嬉しいんだ。(激しく否定する大羽もたまらなく可愛いしね)
☆を見て大羽が俺を連想してくれた事、そして俺にピッタリだと大羽が選んでプレゼントしてくれた事、どうりで最近大羽の周りに星の小物が増えだした事(まさか俺から連想してくれてたなんて思いもよらなかったけど)もうその全てが嬉しくて嬉しくてたまらないんだ。

「星野、何メット握ってニヤけてんだ?」
「あ、先輩…」
「俺、ニヤけてました?」
「ああ、気持ち悪いくらいにな」
ヘルメットをロッカーにしまおうとしてた時の事。
貼ってからもう二週間も経つというのに、大羽からもらったステッカーが目に止まる度についつい大羽の事を考えてしまう。
最初はただただ『大羽が俺に選んでくれたステッカー』と嬉しくて仕方なかったんだけど、今はこのステッカーに思わぬオプションが付いてた事に気付いちゃって…それがまた嬉しくて嬉しくて…
それって一体何だと思う?

ステッカーを貼ったメットをかぶって仕事をしてると、何だか大羽に見守られてるような感じがして仕事にもすごく勢が出るんだ!それで仕事終わってメットをぬいでステッカーを見た時には『お疲れさん、今日も一日よう頑張ったのお』って頭の中に大羽が出てきて俺を褒めてくれるんだ。(俺の想像力万歳!)
それと、大羽は『特救』、俺は『おず』、と離ればなれなのは仕方ない事だと分かってはいてもふとした時にやっぱ寂しくなる事があったんだ。でもこのステッカーのおかげでいつも大羽がそばにいてくれてるような、一緒に仕事をしてるような、そんな幸せな気分になれるし、あと仕事で凹みそうになった時もステッカーを見ると、『大羽も特救で頑張ってるんだから俺もこんな事で凹んでられない』とまた元気に頑張れるんだ。

「・・・野、オイ、星野!」
「・・・あっ!すみません!もしかして俺また・・・」
「ああ、盛大にニヤけてたな。っていうか俺の存在を忘れて妄想にふけるとはいい度胸だな」
「すみません・・・」
「では罰としてニヤけの原因を吐いてもらおうか」
「ええっ!」
大羽に「色々しゃべったら許さんけんの」と釘をさされた手前流石に口を滑らすわけには・・・
「さぁ速く吐け!」
「いや話しちゃダメって…ぐあっ!」
くっ、苦しい・・・。もうこれ以上俺を待たすなとばかりに先輩は俺の首にガシッと腕を回すとギューッと首を絞め始めた。そして吐くまで離さんとばかりに容赦なくどんどん力を込めてくる。先輩、俺が話すまで絶対許してくれなさそう・・・(チラリ)
色々はしゃべらないから、ねっ大羽、少しくらいなら、いいよね。
・・・俺もこんな嬉しい事、ちょっと自慢してみたいし。



「うわぁあ〜!聞くんじゃなかったぁー!耳が腐る〜!」
「え〜!腐るなんて酷いですよ〜!ヒロが俺の為に選んでくれたステッカーなんですよ〜」
「もう言うな!それ以上ノロケてくれるな〜!」
「先輩がしゃべれって言ったんじゃないですか〜」
ギャーギャーと騒いでいたら他の同僚や先輩たちも続々と業務を終え、ロッカーに戻ってきた。
「何だ?何を盛り上がってるんだ?」
「お前等聞くな!耳ふさげ!聞いたら最期、砂吐くぞ!」


その後『おず』内では、
  ・俺のステッカーの話題にはふれるな。
  ・俺がニヤけてても見て見ぬ振りをしろ(決して理由は聞くな)
というお触れが出たんだ。

全く失礼な話だよね。聞きたいっていうから俺は話しただけなのに。
あ、あと大羽にバレたらスッゴい怒られそうなんだけど、俺どさくさに紛れてみんなの前で『ヒロ』って言っちゃってたようで、おずのみんなに名前バレちゃった。でもみんな大羽の事を『ヒロちゃん』って女の子だと勘違いしちゃってるから、これってこのまま放ってていいのかな?それともここは俺と大羽の愛を貫く為、間違いはちゃんと訂正しておいた方がいいのかな?
う〜んどっちがいいだろう〜


【終わり】





モドル