■■ 名古屋行軍メンバーによる 真嶋ポッキーゲーム祭 ■■ |
どなたからとは申しませんが、メールで森の妖精さん達のポッキーゲームな写メが行軍メンバーに送られて来たのが発端でした。あの写真は本気で怖かったです。生々しすぎでした。(力作だったのにゴメンネ、みうさん。←バラしてるし!) そしてそこからポッキーゲーム話に花咲いて、視覚隊(絵描き)なみさとさんと壱さんが速攻ポッキーなサナシマを描いて写メを送ってくれたり、トモコさんにサナシマの神がリペ降してきたりと祭り開催決定。 そして他の方々は昨日の時点で速攻祭り開催されてたのに私はダメ子でした。一人出遅れました。すみません。 神が下りてきてくれず無駄にキャラを投入しすぎて収集つかんくなりました。ごめんなさい。 ポッキーが違うモンに変わってしまいました。ごめんなさい。 でも、お題があって書くのって楽しかったです。ハマリそう…笑 |
ポッキーゲーム☆ |
「それじゃあ〜〜…、3番と8番の人ばポッキーゲームするったい!」 「うわっ!キツッ!それって今ココにいるのはトッキュ―だけじゃけん必然的に男同士でするって事じゃろ!」 「……メグル…鬼だな」 「王様ゲームはそういうもんたい!」 「ポッキーゲームって??」 「うわっ!兵悟君知らんと!?そげんこと言っとるからいつまで経ってもDT君卒業できんとよ」 「なっ!何ですぐメグル君はすぐそこに話を持っていくかな〜!今関係ないじゃん!」 「関係大有りたい」 といつものバトルがまたここでも展開される。 「まぁまぁ二人とも…(はぁ〜このパターンも飽き過ぎたぞ)」 「ところで肝心の3番と8番は誰なんじゃ??」 「そうばい!オイの素敵命令ば実行する下僕は誰かいな??」 キョロキョロ 本日、この4ヶ月間手塩にかけて育ててきたピヨピヨひよこクラブがついにオレンジの仲間入りを果す事が出来た。そしてその祝いということで、その夜当直隊以外の隊は全員参加で居酒屋の二階を貸し切って盛大に祝賀会が行われた。 全員が容赦なく酒を浴びるように飲み、食い、喋り、酒には強いと自信のある隊員たちすら一部へべれけになり始めた頃、何がきっかけだったのか、合コン等では定番ゲームの王様ゲームが始まったのだ。どうやらこの祝賀会で王様ゲームをするのは毎年恒例のようで、昨年までの負け組達は「今年こそ王様になってやる!」と闘志むき出しにやる気満々だった。そして今、ラッキーにも王様役に当たったのはこの度オレンジを着る事になった新人の石井盤である。 普通新人が王様に当たった場合、先輩隊員がその命令を実行する事になる可能性が高い為、たいがいの新人は今後の人間関係も考え、遠慮して面白くもない簡単な命令をするのが殆どだった。しかし石井の場合、肝が据わっているというか怖いもの知らずというか何も考えてないというか、新人のわりにはなかなか強烈な命令を指定してきた。 「おーい!3番と8番の奴は誰だ〜!王様がお待ちだぞ〜〜観念して名乗り上げろ〜HAHAHA!」 黒岩が座敷中に聞こえる声で催促する。 「黒岩隊長はいつも豪快じゃな〜・・・?アレ、軍曹どないしたんじゃ??下向いて固まっとるぞ?」 ひよこ達が鎮座する席からさほど遠くない壁際にW軍曹が陣取っていた。一升瓶を片手に立ち上がって3番と8番を催促する黒岩の隣で、普段酒には強いはずの嶋本が酒の席に似つかわしくない神妙な面持ちで1本の箸を握りしめたまま固まっていた。 「??本当だ。嶋本教官、酔っちゃったのかな?」 もしや・・・(ニヤリ) 石井が突然立ち上がって嶋本の元へ駆け寄った。そして、 「ぐーんそっ!箸ば握りしめてなん青くなっとるとですか?軍曹の箸は何番やろ〜?えいっ!」 と言い終えた時には既に、嶋本がギュっと握りしめていた箸を手の中からさっと抜き取っていた。 「アッ、アホッ!石井!何勝手に見よるねん!」 と慌てて奪い取られた箸を取り戻そうと石井に飛び掛った時にはすでに遅かった。 「ビンゴーーー!軍曹の番号は8番たーい!」 「一人目の下僕は嶋本に決定かーー!HAHAHA〜!」 ってか潔く名乗り出ろ! ゴチッ! と頭上に黒岩のゲンコツが投下された。 「ったぁ〜〜〜〜!」 「何ね?軍曹ともあろうお方がポッキーゲーム恥かしかと〜??」 ニヤニヤ顔の石井が嶋本の顔を覗き込む。 石井のくせして俺に命令しようなんざ百年早いんじゃ!――と言おうとした時、嶋本の言動をを予測したのか「これはゲームたい。ゲームに上下関係を持ち込んで反古にするほど軍曹は心がせまーーーいお方じゃなかとですもんね〜」と先に釘をさされた。 逃げ場がなくなった。 この策士め。覚えとけよ。 「何アホな事ぬかしとんねん!ポッキーがなんぼのもんじゃ!そんなもんただ食べるだけやろ!誰でも出来るわ!相手はどこの誰や!何ぼでもやったるわ!!」 と嶋本が豪語したその時、 「それは頼もしいな」 「えっ!?」 「俺が3番だ。よろしく頼む」 「「えぇ〜〜〜!!」」 嶋本だけでなく王様な石井までが叫びを上げた。 3番と名乗り出たのは真田だった。 「嫌ぁ〜!やっぱりポッキーゲーム却下するばい!真田さんがオイ以外の人とポッキーなんて耐えられん!」 と絶叫する石井。 「石井諦めろ〜王様の命令は絶対だからな。例え自分が言った命令でも変更は利かないぞ。HAHAHAー!!」 とどんな展開も楽しむ黒岩。 「真田隊長と嶋本教官がポッキー…」 「ありえんぞ」 「何かヤバイ予感がするのは気のせいか・・・?」 とこの展開を不安に感じる大羽、兵悟、タカミツ。 そして 「嶋本頑張れよ!ってお前らやったらポッキーゲームなんて何の苦でもないか!」 「真田!ブッチューーっとやっちまえ〜〜!」 と無責任に煽る周りの隊員たち。 「…本、嶋本」 「っあっ、はいすんません!」 「大丈夫か?」 「はっ、はい!大丈夫ですよ!平気です!さっきの黒岩さんが王様やった時の神林の裸でトイレまで行って証拠にトイレットペーパーを取って来る事に比べたら全然たいしたことないですよ!HAHAHAッゴフッ・・・ゲホッゲホッ!!」 と平気さをアピールするために元気に黒岩の笑い方をまねしようとしたが、失敗した。。 「・・・無理するな」 ・・・・・はい、すんません。やっぱ無理してるってバレバレやったんや。 「っていうか、隊長。ポッキーゲームのやり方わかっとるんですか?」 「あぁ、先程高嶺に教えてもらった」 やっぱり知らんかったんや。 「じゃあこんなしょーもない余興は嫌いでしょ。すぐ名乗り出んかったって事はそのまま無視する気やったんとちゃうんですか?」 「あぁ、そのつもりだった」 だった?じゃあ何で? 「高嶺に俺が3番だとバレてしまってな。その時丁度お前が8番だと騒がれていて、相手がお前だと知った。だが、それでも出て行く気は無かったんだ。しかし高嶺に言われてな・・・」 「はぁ・・・何て言われたんですか?」 「『ここで真田隊長が出て行かないと、嶋の相手にまた別の隊員が指名されて、公衆の面前で嶋はその隊員に唇を奪われる事になりますよ。そうなったら嶋、泣いちゃうかもしれませんね』と言われた」 ブッ!!高嶺さん何隊長にアホな事ふきこんどるんですか!!! と心の中で叫びながら高嶺の方を見るとこちらに向かって笑顔で手をヒラヒラ振っていた。 高嶺さんこの状況を完璧楽しんでる!っていうか高嶺さん酔ってます!?何かいつもの菩薩スマイルがほろ酔い菩薩スマイルになってますよ! 「おーい!作戦会議も時間切れだぞ〜〜!」 「何話してるんだ〜〜潔くさっさとやれよ〜!」 と待ちくたびれたとばかりに四方から声が飛んでくる。 そして、 「はい、これをポッキーの代わりにするといいよ。」 と机に残ってた野菜スティックの入ったグラスを持って高嶺がやって来た。 「高嶺さんの裏切り者ぉ〜〜」 と恨めしそうに言うと、 「嶋、頑張ってね」 と笑顔で親指を立てられた。 高嶺さんこんなキャラやったっけ… 「隊長、もしかして、やっぱ高嶺さんって酔ってます!?」 と声を潜めると 「…嶋本、人の心配をしてる場合じゃないぞ」 と返された。 そうだった。確かに高嶺が酔ってようがなかろうが今の嶋本にはどうでもいい話だ。今考えなければいけないのはこれからのポッキーゲームをどう乗り切るかということだった。 目前に迫る真田が無表情ではあるが妙にやる気満々なオーラを纏っているもんだから余計に不安になってくる。 どうすればポッキーゲームから逃れられるか、いや逃れられないとしてもどうすれば隊長を押さえ込んで最悪の状況に至らずに済むか。そもそもどこまでの範囲を持って最悪の状況とするか…もう何をどう考えればいいのか考えれば考えるほど頭の中で整理しきれず混乱度が増すばかりだった。 そしてグラスを受け取った嶋本がなかなか次なる行動に移せずにいると、 「嶋本、悪いようにはしないからすべて俺にまかせろ」 と突然真田が言い放った。 「えっ……っんんっ!」 嶋本の手に握られたグラスからセロリのスティックを一本抜き取ると嶋本に有無も言わさずくわえさせた。 「おっ!ついに始めるか!」 「待ってました!」 見ていた隊員たちも、ついに真田が動き始めたと注目して声援を送る。 お前等うっさいんじゃ!んなもん待たんでええわ!しかもそんな注目すんな!!と普段の嶋本なら迷惑な声援に対して文句の一つや二つ返す所だったが今回に限ってはそんな余裕も全くなく、一体真田が何を考えて行動に出たのか、そしてこれから何をするのかされるのか・・・、セロリを口にくわえたまま真田の動きを目で追うだけで精一杯だった。 「…ではいくぞ」 そう言うなり、嶋本の両肩をガシッとつかんで向き合う形となった真田が言い終えるが速いか、嶋本のくわえるセロリの反対側を真田もくわえた。 その時真田と嶋本の顔の接近距離、約20センチ。 そしてそれを見た石井の「嫌ぁぁあーーー!!」という叫び声がポッキーゲームスタートの合図となった。 真田が一気にセロリを食べ始めた。 そしてどんどん二人の間の距離が狭くなってゆく。 嶋本はというと、自ら食べ進む事もセロリを口から放棄する事も出来ず、ただくわえたまま立ち尽くすしか出来なかったが、 あかんっ!もう目ぇ開けとられへん! 隊長、セロリやなくて思いっきり俺を見とるねんもん…恥ずかしすぎる!!もう耐えられへん!!とどんどん近づいてくる真田に耐え切れず嶋本はギュッと目を瞑った。 そんな二人の接近戦を見て何が楽しいのか元ヒヨコ以外の隊員達は大盛り上がりで、「真田ー!エロいぞー!」だの「あと少しだ〜!そのままぶっちゅ〜といってまえー!」だのはた迷惑な声援を飛ばしまくっていたが、幸か不幸か爆発下限界に近い嶋本にはその声はまったく届いていなかった。 そして元ヒヨコ達はというと、 「もう止めて…オイの、オイの真田さんがぁ〜〜〜」と泣き崩れる元ヒヨコや、「いろんな意味合いで寒い…当たらんでよかった」と引き気味の元ヒヨコ、そして「あの嶋本教官があんなに真っ赤になってるよ…」と驚く元ヒヨコに、「・・・・・ゴクリ」と唾を飲み込む元ヒヨコ等、こちらの反応もさまざまだったが、いずれにしても普段神兵だの鬼軍曹だのと異名をとる二人からは想像もつかないありえない展開に驚きを隠せなかった。 一方真田はというと、周りからどんな声を飛ばされようとひるむ事も恥じる事もなく、二人の間を阻むセロリを淡々と食べ続ける。そんな真田を見ていると『本当にこいつは人間か?こいつには恥じらいという感情は存在しないのか?』と誰もが心の中でツッコミを入れずにはいられなかった。そして見ている隊員達は面白がっている一方で、こんな真田に振り回されながらも必死に耐えている嶋本を少し可哀相に思ったのも事実だった。 「ラスト5センチーー!」 誰かの声をきっかけにカウントダウンが始まった。 「「「4!!」」」 「「「3!!」」」 「「「2!!」」」 「「「1!!」」」 もう二人の間に殆どセロリは残っていないというその時、 「あっ真田がメニューで隠しやがったーーー!!」 「反則だぞーーー!」 「隠すなーーー!」 突然ブーイングの嵐が巻き起こった。 さすがにこのブーイングは嶋本の耳にも届いたらしい、が、如何せんずっと目を瞑っていたから一体何が起きたのかはわからない。 何が起こったんや?? と恐る恐る目を開こうとしたその時、 「嶋本、すまない」 突然自分に謝る真田の声が降ってきた。 えっ?なに謝られたん?? と思った瞬間、 「ッンンッ・・・!!」 先程まで肩を掴んでいた真田の手が素早く嶋本の後頭部に移動し、首をグイッと上に向けられると同時にいつもの慣れた感触が唇に降ってきた。 ≦△&∧#%&¥*!!! 驚きに目を見開いたが目の前に迫る真田の顔がアップすぎて視界からの情報は何の役にも立たなかった。 「・・・・んっ、・・・・・んんっ」 シーーーーーン・・・ 真田が空いてる片方の手でメニューを衝立のように持ち上げて隠している為に、見ている側から二人の顔は見えない。 先程真田がテーブルにたまたま(?)置いてあったメニューでもって顔を隠した時はさすがにおいしい所をいきなり隠されたものだから「あのメニューを奪い取れ!」と全員が躍起になりもしたが、嶋本の声が響いた瞬間、全員の動きが止まった。そして、静まり返った。 メニューを奪い、その向こうで展開されているであろうシーンを曝そうと行動に移せる勇者は誰一人としていなかった。 ------------- 「たっ、隊長のアホーーー!!ひっ、人前で何ちゅー事するんですか!」 「ちゃんと隠したぞ」 「そっ、そういう問題ちゃうでしょ!!」 「・・・すまん。するつもりは無かったんだが、お前が必死に堪えてる顔があまりに可愛くてな。我慢できなくなった」 「”#$!%%@!! ・・・はぁ〜〜っ。俺、もうみんなに顔向けできませんやん。明日からどないしたらええんですか!?」 「・・・・なら、一緒にインドネシアに来るか?そうすればみんなと顔合わせずにすむぞ」 「!!!」 「今ならまだ申請も間に合うかもしれ・・・」 「そういう問題とちゃうでしょっ!!しかも「いい案思いついた」って風に嬉しそうな顔せんといて下さい!(怒)」 「・・・ダメか?」 「ダメです!!(怒)」 「これからのインドネシアは寒くもなくいい季節だぞ」 「だからそういう問題とちゃうでしょ!!だいたい隊長一人で行って来るって決めたんでしょ!今更俺を誘わんといてくださいっ!しかもバカンスに行くんとちゃうんですからその誘い方自体めっちゃ間違ってますから!!(怒)」 「そうか??」 「そうです!!(怒)」 「真田ぁー嶋本ぉー、犬も食わないモノを俺らに食べらすな〜〜」 「夫婦喧嘩は他所でやってくれ〜〜」 「あ〜〜本気すぎてしらけた〜〜〜〜」 「もういっその事嶋本もインドネシアに行って来ていいぞ〜〜〜」 「嶋本、専門官も行っていいと言ってるぞ」 「!!だからそこで嬉しそうな顔せんといて下さいっ!!(怒)」 <終わってしまえ> |