メリークリスマス ( 星野・大羽 編 ) 「ねぇ、ヒロはいくつまでサンタがいるって信じてた?」 「えっ!」 「サンタだよ。サンタ。あれって本当は親だったって知った時本当に衝撃的だよね〜。でも大体、小学生低学年くらいの時にクラスでネタバラシする男子が一人くらいは必ずいて、そこでサンタを信じてた子も巻き沿い食らって真実を知らされるんだよね〜〜〜」 「・・・・・」 「どうしたの?ヒロ・・・」 もしかして今の今まで信じてたとか? いやまさかいくらヒロでもそんなことはないよね。 「そうじゃ・・・ワシのクラスにもおった。あいつのせいでワシの夢は破られたんじゃ。あいつの、あの一言さえなけりゃあワシは未だにサンタを信じ続ける事が出来とったのに・・・」 「いや、ヒロ・・・、さすがにこの年まで信じ続けるのは、その子の一言がなくても無理だと思うよ・・・」 「・・・星野までそがあな夢のない事を言うんか…」 「えっ、あっ、ゴッ、ゴメン!」 「ワシはな、今でも本当にサンタは実在するかもと考えとるんじゃ!でもたった一人のサンタが一夜にして世界中の子供たちにプレゼントを配るなぁどう考えても無理じゃ!そこでじゃ!親がおる子供たちに関しちゃぁその仕事をサンタに成り代わって親がやっとるゆぅて思うんじゃ。で、本物のサンタはげに貧困でかわいそうな子たちのもとへプレゼントを届けに行っとると。そう思わんか?」 ヒロ・・・かっ、かっ・・・ 「可愛いぃ〜〜〜!!」 ギューー! 「なっ、何じゃいきなり!?返事もわけわからんぞ!」 「思う!うん!ヒロが言うように絶対サンタはいるよ!」 「ほうか!」 「うん!」 ギューーー! 「・・・・・星野」 「ん?何??」 「ワレ、いつまで抱きついとんじゃ!」 「えへへ、バレた?」 「調子に乗りすぎじゃ!」 ボカッ 「へへへっ」 ヒロって俺に抱きつかれて嫌だったら腕を払いのけたら済む事なのに、こうして口で怒ってる時でも、俺の方から腕を放すまでは腕の中でじっとしててくれるんだよね。 払いのける事で俺が傷つかないようにと気遣ってくれてるんだろうな、きっと。 そんなヒロのちょっとしたやさしさも大好き。 クリスマスイブの日はヒロの部屋にサンタの格好してプレゼントたくさん持って行っちゃおうかな。そしたらヒロ、笑って喜んでくれるかな。 本当のサンタは忙しいから 今年は俺がヒロのサンタになるよ。 <おわり> 大羽はピュアっ子ですよ…(泣) 大好き!大好き!大好き!星野君が羨ましいです!私の分も大羽にたくさんプレゼントを持って行ったげてください!! 2005.12.23拍手アップ 2007.5.6改訂再アップ |