メリークリスマス  ( 真田・嶋本 編 )


あぁ!?クリスマス!? 何がクリスマスじゃ!んなもん興味ないわ!クリスマスがなんぼのもんじゃい!あんなもんに踊らされとるアホな日本人がおるから12月だけケーキ屋とか鳥屋とか一部の企業の景気がうるおうんじゃ!」

「・・・・コテツさん、嶋本隊長荒れてるね。どうしたんだろ」

「・・・・・クリスマスの頃にはもう真田さんが日本にいないからだろ」
「あっ、そっか・・・」
「そこ南北組!何か言ったか!?」
「「いっ、いえ!何も言ってません!!」」

   ガラガラガラッ
「嶋本、」
「あっ、真田隊長!どないしたんですか!?今日は確か本部に行ってそのまま直帰する予定やったはずや・・・」
「ああ、その予定だったんだが。嶋本ももう仕事が終わる時間だと思って迎えに来た」
「えっ、そんな、わざわざ…スンマセン!」
「いや、それより嶋本。少し早いがこれからクリスマスパーティーをしないか。クリスマスの頃には俺はもうインドネシアに行ってしまっているから。」
「・・・・隊長・・・」
「さっき本部からここへ来る途中にデコレーションケーキだけはもう買ってみたんだ」
「ええっ!もう買ってもたんですか!」
「もしかして今日は予定があったか?」
「いっ、いいえ!!全然OK!大丈夫ですよ!是非やりましょう!」
「そうか」
「そうや!帰りにフライドチキンも買いにいきましょか!でもって酒もたんまり買いに行って・・・」
「そうだな」
「じゃあ、俺早速着替えてきますっ!」
「ああ、待っているぞ」
   スタタタタッ

「・・・嶋本隊長、俺らの存在すっかり忘れてますよね」
「・・・そうだな」
「そうだ、お前達もクリスマスパーティーに来るか?」
「えっ!本当っすか!?」  
  ボカッ!!
「いてっ!!」
(アホ!行ったら後で嶋本隊長に殺されるぞ!)いえ、俺たちは用事がありますので残念ですが欠席させて頂きます」
「そうか・・・。高嶺達は?」
「はい、私も一ノ宮さんも神林君も残念ながら今日は用事が入ってますので」
「そうか、残念だな」
「私たちの分も嶋と楽しんで来てください」
「ああ、ではそうさせて頂こう」

「隊ちょ〜〜〜!お待たせしました!」 
    はぁはぁはぁ・・・
「早かったな。では行こうか」
「はい!」

   ガラガラガラッ
  スタスタスタスタ・・・

「・・・・・・コテツさん。アンチクリスマス派の先頭に立ってた嶋本隊長の背中に大きく「クリスマス万歳!!」って文字が見えたんですけど、・・・気のせいっすかね?」
「いや、俺にも見えた」
「・・・じゃあ、皆さん、隊長も帰ってしまった事ですし、今日はこの辺で終了という事で我々も帰りましょうか」
「そうですね。じゃあ俺が2階で資器材の整理している一ノ宮さんと神林に声かけてきます」
「よろしくおねがいします」


<おわり>
よかったね、嶋。隊ちょとクリスマスができて。もう嶋が幸せになれるのならクリスマスの日さえ変えてしまいますよ。これこそ二人だけのクリスマスです(アホ)
                                    2005.12.23拍手アップ
                                         2007.5.6改訂再アップ




――クリスマスシリーズ――
サナシマ星大メグイガ





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